喰い替えをしたいケースはたくさんあります。
- 喰いタンに移行したいとき(1p2p3p から喰い替えて 2p3p4ph )
- ドラを鳴きたいとき(2s3s4s から喰い替えて 3s4s0sh )
- 三色やイッツーなどの役を付けたいとき(3m4m5m から喰い替えて 456 の三色へ)
- リーチされて一発消ししたいとき
でも、喰い替え禁止のルールでは、1p2p3p という形から 4p をチーして打 1p とすることは禁止されています。 このようなとき、手牌の構成によっては、喰い替えにならないように 4p を鳴きつつシュンツをずらすことができます。 例えば、次のような形です。
1p2p3p3p4p5p手牌にこのような 2 メンツがあるとき、上家が切った 4p を 3p5p のカンチャン系でチーすると、手牌に 2p3p4p という形を残すことができます。
2p3p4p-4ph3p5p最初は魔法のように見えますが、ようするに、別メンツで使っていた 4p をあふれさせることにより、手牌に 1p2p3p4p という形を残すという操作です。 ここから 1p を切っても喰い替えにはなりません。
このようなシュンツずらしは、次のような形から行うことができます。
- 1p2p3p3p4p5p から 4ph3p5p でチーして打 1p
- 1p2p3p4p5p6p から 4ph5p6p でチーして打 1p (この形は 7p チーも可)
- 1p2p3p4p4p4p から 4ph4p4p でポンして打 1p
終盤戦であと 1 翻が足りないということはよくあるので、これらの形は覚えておくとよいでしょう。 逆に次のような形からの 4p チーは必ず喰い替えになってしまうので、このシュンツずらしのテクニックは使えません。
- 1p1p2p2p3p3p からの 4p チーはダメ
- 1p2p2p3p3p4p からの 4p チーはダメ
一盃口の形と、その一個ずれの形は喰い替え を回避することができないということです。 逆に言えば、もう一つ広がって 1p2p3p3p4p5p の形になっていれば、2p か 4p を鳴くことができます。 ここで応用例です。
2m3m3m4m4m5m2p3p9s9s-6z6zh6zこんな形になり、ドラは 5m だとします(あるいは赤 0m ありルール)。 ここに 6m をツモってきたときは、3m と入れ替えて次の形を残すことで、0m をチーできるようになります。
2m3m4m4m5m6m2p3p9s9s-6z6zh6zちなみに、マンガ 『哭きの竜』 の中で、竜が強引に三色を付けるためにこのシュンツずらしを行っています。