例えば今 7z をツモって、次のような手牌になったとします。 よくあるイーシャンテンの選択です。
1s2s3s1p2p3p7p7p8p7m8m8m7z7zここからは、好形のリャンメン形を残したいので、例えば 7p を 1 枚外して次のような完全一向聴(2両面+2対子で最終的に両面待ちになる形)に受けるのが一般的でしょう。
1s2s3s1p2p3p7p8p7m8m8m7z7zここから 7z をポンすると、7m 切りの 6p9p 待ちにになります。 つまり、完全一向聴からのポン後に切った牌の周りはリャンメン受けがなくなって雀頭として固定されることになり、その周りは待ち牌になりません。 これが、「ポンテンに側テンなし」と言われる理由です。
しかし、この格言には例外があります。 役牌のトイツを 2 種類持っている場合です。 例えば、
1s2s3s4s5s6s2p2p3p5z5z7z7zこんな形のイーシャンテンから、5z あるいは 7z のポンでテンパイに取った場合です。 このような「1両面+3対子」の形からポンテンした場合、2p 切りのリャンメンに受けようが、3p 切りのシャンポンに受けようが、最後に切った牌の側テン(1p2p4p のいずれか)になります。 役牌ポンでテンパイと読むのであれば、もう一種類の役牌が対子で持たれていないか、という見極めが大切になってきます。 他の役牌は持たれていないと読めれば、今切られた牌の周りは比較的安全 です。 まぁ、あるとすれば、19牌のシャボなどですね。
上記の例は、ポンテン時の 2p 切りで側テンの跨ぎ筋である 1p4p 待ちが残ってしまう例外パターンでしたが、少なくともすぐ隣の 3p に関しては比較的通りやすいことを覚えておいて損はないと思います。 なぜなら、
2p4p5p8m8mという形で 2p を残すことはないし、
2p3p4p5p6p9m9mといった形であれば、9m は鳴かずに三面張を残すだろうからです。 もちろん、
2p2p4p8m8mという形からカンチャン待ちを残すケースや、
2p4p4p8m8mという形からシャンポン待ちを残すケースは考えられますが、少なくとも跨ぎ筋となる 1p4p ほど危険ではないので、勝負手であれば 3p は押す価値ありです。