まくまく麻雀ノート

読書メモ『カンの正体』桜井章一

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麻雀をしていると、確率論よりも直感による判断が正しかったりすることがよくあります。 また、流れ論者ではなくても、あきらかなツキの偏りを感じることはあり、そのような場合にどう対処すればよいのかはとても難しい問題です。 麻雀の性質上、牌効率や手順といったものは中・上級者になるとあまり差が出なくなってくるので、最終的には心の持ちようなど、その他のところでの勝負になってきます。

本書には 感性、直感力を鍛えるためのヒント になりそうなことが記述されています。 桜井氏の書籍はほとんどそうなのですが、本書も麻雀のテクニックというよりは、心構えに関する内容です。 まぁタイトルのどこにも「麻雀」の文字はないので、麻雀戦術書だと思って買う人はいないと思いますが。

まとめメモ

  • 運やツキというものは、自分でコントロールできるものである。─ 「直感力」があれば、逆境であっても生き抜くことができる。
  • 「直感力」を鍛えるための方法
    1. 常識や知識を捨てる
    2. 自然から学ぶ
    3. 弱い者(特に子供)から学ぶ
    4. 「譲る力」を知る
  • 「勝ち組・負け組」という言葉が生まれること自体がおかしい。勝つということは、それだけ負けた人がいるということ。─ 「勝ってもよし、負けてもよし」という精神 は生き抜く力になる。
  • 本当の学問というのは、答えの定まっていないことを見つけに行くことだ。─ 定まっていないものを感じたり、知りに行ったりするのが本物の学問 の世界だ。
  • 常に力が抜けてリラックス していると、いざというときの判断に間違いがない。─ 相手の捨牌、相手の表情やしぐさを見ることで、表側ではなく、見えない裏側の本質を覗ける。それもこれも、リラックスしていないと見抜けない。
  • 素のままのバカほど、楽なことはない。常にリラックスして生きられるし、利口な人、ひとつのバカの人には見えない何かが見えてくる。─ 困難な場面に遭遇した時に対応できるようになるためには、バカになって素になる必要がある
  • 豊かになろうという発想があるのは人間だけだ。百円豊かになっても、千円分の心の病や狂いが生じている。つまり失ったものの方が大きいのだ。
  • 自然から学んだ本能、自分が持っている本能を大事にして欲しい。そういうことを学べる自然こそ「まっとう」なのである。
  • なぜビギナーズラックという現象が起こるのか。─ 初心者は、ギャンブルの情報や定石といったものを知らず、無意識のカンで勝負できるから。
  • 野生のカンを復活させること、磨くことが重要になってくる。その方法は自然に戻ること。─ 逆戻りすることをすすめたい。
  • 身近な変化に目を向けてみてもいい。たとえば、毎日通る道で、今日咲いた花よりも、他人が見落とすような雑草に気づく感性が重要だ。
  • お金がなくても遊べる、というよりは、タダで遊ぶ方がいい。なぜなら、私たちの生命を保っているものは、すべてタダだからだ。
  • 危険な状態のときのことは記憶に残りやすい。─ ヤバイ状況を楽しむような感覚が大切だ
  • チャンスとピンチは変化している。ピンチのときには、ちょっと待っていればすぐにチャンスに変わる。自分でその変化をつくる必要はない。流れが勝手につくってくれる。─ そもそもピンチの方がおもしろい。なぜなら、ピンチのときの方がやるべきことがたくさんある からだ。
  • 真っ暗な状態がピンチである。─ だから、ピンチのときは、ジタバタしないで周りをじっくり見る。そうすれば、ポーンと脱出口が見えてくる。
  • 麻雀が本当に強い人の目はふんわりとしている(逆に眼光が鋭い人は大したことはない)。それは視覚というものを極力使わず五感をフルに活用しているから。─ 視覚に頼らずに、もっと五感で感じることで、逆に目に力が出てくる。全体を被写体として俯瞰して捉え、その中に違和感があるかどうかを感じるようにする
  • 不安というものはなくならない ということを受け入れる必要がある。「不安はあってもよし、なくてもよし」という状態になれば不安で仕方ないという状態からは解放される。不安をなくすためにムダな努力をすることはない。
  • 重要なのは「今」。過去も未来も結果でしかない。今何もしないで未来のことを考えるのは、結果ばかり気にしているだけだ。何もせずに「将来が不安だ」と言うことほど愚かなことはない。
  • 人工欲には限度がなく、それを叶えた人は一人もいない。自然欲を満たせば、誰でも幸せに生きられるはず。
    • 人工欲 … 承認欲/出世欲/自己実現欲/金銭欲/物欲
    • 自然欲(本能欲) … 食欲/睡眠欲/性欲
  • 失敗した人から学ぶことの方が大切だ。いつも負ける人を見ていると、「なぜ弱いのか」が明確に理解できる。身近な存在でも、さまざまな学びの対象者がいる。
  • 自分が楽しいことをするのである。誰かのためにするのではない。自分で楽しむことに、才能もへったくれもない。
  • 自分のことを認めて欲しいというのは、他人の評価を軸に生きている証拠だ。自分の評価で生きていれば、「認めてもらえない」という不満は出てこない。
  • トラブルが起こりそうなとき、もしくは起こってしまったとき、「自分が加害者かも」と意識すればトラブルは回避できる。
  • 得る力よりも譲る力の方が大きい。 会社でも集団でも上の立場の人ほど、譲らなければいけない。─ あいつらがもっと楽しく仕事ができるようにするにはどうしたらいいか、と言うことを考える必要がある。成果が出れば、それは部下や協力してくれた全ての人のおかげ、成果が出なければ、その責任を自分で引き受ける。
  • 譲り合った方がいいと本能で理解しているのであれば、自分の損得勘定を捨てて、どんなことでも譲り合えばいい。本当の成功者というのは、譲ことで成功した人のことだろう。麻雀でも同じことで、「あがりたい、あがりたい」と思っているほどあがれず、「振ってもいいよ」くらいに思っている方があがれる。
  • 自分の時間がない方がいい。他人に時間を使ってあげることの方が大切だし、そこに生きがいがある。他人のために時間を使っていた人は、定年になったあとでも他人から頼りにされる。何か合ったら、あてにされる人間になる。人というのは、あてにされてなんぼの世界だ。

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