アンペーコーとは
2p2p3p3p4p という一盃口の一歩手前の形から、さらに 2p や 3p をツモってきて暗刻ができてしまった形、つまり 2p2p2p3p3p4p や 2p2p3p3p3p4p のことを アンペーコー と呼びます。 呼ぶことにします。 名前を付けておくと覚えやすいので。 暗刻 + 一盃口なのでアンペーコーです。
外ぶくれアンペーコー
2p2p2p3p3p4p一盃口狙いだったのに、外側の牌が暗刻になってしまった形です。 2p2p3p3p4p の時点では受け入れ枚数が 7 枚でしたが、この形になると 受け入れ枚数は倍増して 14 枚 になります。 1p 〜 5p のいずれを引いても 2 メンツが完成する強い形です。
具体的なイーシャンテンからの捨て牌候補を考えてみます。
2m2m3m2p2p2p3p3p4p6s7s7z7z-7z- 2m 切り … 1m4m5s8s 4種16枚。雀頭をピンズに固定するので非効率。
- 3m 切り … 2m1p2p3p4p5p5s8s 8種24枚。4p で一盃口、2m3p で三暗刻も狙える。
- 2p 切り … 1p4p5s8s 4種15枚。雀頭をマンズに固定するので非効率。
- 3p 切り … 1m2m4m2p5p5s8s 7種23枚。一盃口や三暗刻がなくなる。
- 4p 切り … 1m2m4m3p5s8s 6種20枚。一盃口がなくなる。
総合的に見ると、3m 切りがもっとも有力です。 2m 切りや 2p 切りで受け入れ枚数が極端に減ってしまうのは、雀頭候補を残りの 1 色の方に限定してしまうからです。
中ぶくれアンペーコー
2p2p3p3p3p4p続いては、中央の 3p が暗刻になってしまったケースです。 こちらは、先ほどの外ぶくれアンペーコーの形と比べると若干弱いです。 2 メンツ作るための受け入れは、1p 〜 4p の 10 枚です。 外ぶくれの場合は 5p の受け入れもありましたが、こちらは 5p は有効牌になりません。
先ほどと同様に具体的な捨て牌候補を考えてみます。
2m2m3m2p2p3p3p3p4p6s7s7z7z-7z- 2m 切り … 1m4m5s8s 4種16枚。雀頭をピンズに固定するので非効率。
- 3m 切り … 2m1p2p3p4p5s8s 7種20枚。4p で一盃口、2m2p で三暗刻も狙える。
- 3p 切り … 1p4p5s8s 4種15枚。雀頭をマンズに固定するので非効率。
- 4p 切り … 1m2m4m2p5s8s 6種20枚。一盃口がなくなる。
結局こちらも、アンペーコー部分は残し、3m 切りとしておくのが牌効率的には一番有利です。
まとめ
外ぶくれアンペーコー 2p2p2p3p3p4p や、中ぶくれアンペーコー 2p2p3p3p3p4p の形はできるだけ残す。 そして、他の部分を外していくときは、雀頭候補を固定しないよう考慮する。